ふたくる02
「フィリア、今日は、どこに行こうかしら?」
正午、プロンテラの宿屋の酒場兼食堂でプリーストの女性、アイシャは
目の前で食後の紅茶を飲むクルセイダーの少女、フィリアにそう尋ねた。
「そうですね・・・」
いったん、ティーカップを置き、頬に手を当てて考え込むフィリア。
アイシャは狩場については、すべてフィリアに任せているので
真剣な面持ちで思案するフィリアを、にこにこ微笑みながら見つめて待っているだけである。
「グラストヘイムの…騎士団あたりはどうです?
少々、厳しいかもしれませんけど…いけないこともないと思いますけど」
「いいと思うわ、それで決まりね」
即決である。
あまりにあっさりしたアイシャの返答に、色々と考えたうえで騎士団、と
提案したフィリアはすこし複雑な表情をしたが、すぐに表情を引き締めて
「それでは、準備を整えて出発しましょう」
と、言って残りの紅茶を飲み干すと席を立ち、宿の自室へと戻っていった。
「もしかして、あの子、また…」
アイシャは、心配そうな表情でそう呟くと
ひとつため息をついてから、席を立った。
キィン、ガキィィン
グラストヘイム古城、騎士団に澄み渡った剣戟の音が響く。
フィリアは大振りながらも早いレイドリックの斬撃を剣で受けで
あるいは盾で受け流し、隙を見計らい―――
「バッシュ!」
ガン、ガラァン…
フィリアの放ったバッシュを受けて
赤い甲冑、レイドリックはけたたましい騒音をたてて崩れ落ちた。
「ふぅ・・・」
フィリアは一息ついて、血を払うときのように剣を一振りして
鞘に剣を収めようとしたそのとき、視界の端に奥の通路へ進んでいく大きな影、
深淵の騎士が見えた。
(あの通路の奥は…書庫だったか)
一瞬の逡巡の後、フィリアが意を決して歩き出そうとした。
そのとき―――
「すとぉ〜っぷ!」
ぐきぃ…っ!からぁん…
制止の声とともに後ろ髪を思いっきり引っ張られ、首がいやな音を立てる。
思わず剣を落としてしまうほど、強烈な不意打ちだった。
「な、なにをするんですか、いきなり・・・」
肩越しに振り向いて、フィリアは髪を掴んだまま憮然とした表情のアイシャに
涙目で抗議する。
アイシャは、ふぅとひとつため息をついてから、髪を掴んでいた手を離すと
次はフィリアの肩を掴んで、体ごと自分のほうへ振り向かせる。
「・・・」
アイシャは、口を開きかけたがフィリアの手首を掴むと
「ちょっとこっちに来なさい」
と、柱の影までフィリアを引っ張っていく。
「まったく、フィリア…」
アイシャは柱の影にたどり着くと、「無謀なことはするな」、とお説教をしたかったが
フィリアがなぜ無謀なことをするのか、知っているから
出て来かけた百万語を飲み込むと、憮然とした表情を心配そうな表情に変えて
「無茶なことをしようとしないで…」
と、呟いた。
「でも、わたしは・・・こうしないと」
こうしないと、うずきが消えない―――フィリアは言葉の後半を飲み込んで、
うつむいた。
フィリアは、本来女性にはない男性のモノがあるから、それが堪えがたい衝動を生むから
激しい戦いの中でそれを昇華しようとするのだ。
「うずくなら、わたしが鎮めてあげる…いつもそう言ってるでしょ」
フィリアの髪を撫でながら、アイシャ。
「でも…アイシャさんを汚してるようで、わたし・・・」
うつむいたまま呟く、フィリア。
「わたしは、汚されてるなんて思ってないわよ?」
その言葉にフィリアは、上目遣いにアイシャを見上げて
目で「どうして?」、ときいた。
「あなたのことが好きだからに決まってるじゃない」
アイシャは、微笑んで答えた。
「好きじゃなかったら、あんなことしないわよ」
と、笑いながらフィリアの頭を撫でる。
「え…す、すき?」
フィリアは、頬を赤く染めて戸惑ったような声をあげる。
「ええ、そうよ。
フィリアは、わたしのことどう思ってる?」
「わたしは・・・」
フィリアは胸に手を当てて、考え込もうとしたが
答えはすぐによどみなく出てきた。
「わたしも・・・アイシャさんのことが、す…好き、です」
気恥ずかしさから、少ししどろもどろになりがらも
フィリアは自分の気持ちを告げる。
その言葉を聞くと、アイシャはそっとフィリアを抱きしめる。
「ア、アイシャさん・・・?」
「こんなことなら、もっと早く告白しておけば良かったわね」
と、くすくす笑いながらフィリアの頬に顔を寄せて
「相思相愛なら、気兼ねなくできるし・・・ね」
アイシャはフィリアの耳元に囁いた。
「ふぇ・・・?」
顔を真っ赤にして、戸惑うフィリアを尻目にアイシャは
「ワープポータル」
いつも通り、ワープポータルを唱えて
「んぅ…!」
唇を奪うと、光の柱の中に押し倒した。
例の如く、ドサッっという音を立ててキスをしたままふたりはベッドの上に降りたった。
「ん、ぷはぁ…」
アイシャは唇を離すと、組み敷いたフィリアの体から降りる。
フィリアは身を起こすと首をキョロキョロ巡らせて
ここがプロンテラの宿屋の、自分たちの部屋だということを確認する。
「いつもながら強引な…」
と、呟くフィリア。
「こういうの、いやだった?」
そんなフィリアにたいして、アイシャはくすくす笑いながら問い掛けた。
「いえ、いやじゃないですけど・・・」
ぽそぽそと呟くように答えるフィリア。
「なら、よかった…」
アイシャはフィリアに顔を寄せて
「じゃあ、しよっか?」
と、囁いた。
「・・・」
こくん、と顔を赤くして、フィリアは無言でうなづく。
「それじゃあ…」
と、アイシャはフィリアの甲冑に手を伸ばしかけたが
「フィリア、自分で脱いでくれる?」
「あ、はい…」
ベッドの上でクルセイダーの甲冑を脱がせるのは難しい。
なので、フィリアはベッドを降りて、甲冑を外していく。
篭手、鎧、具足、と外して床に置き、服を脱いで下着姿になる。
透けるような白い肌に、細い手足、ちいさな胸の膨らみ、
裸身になったフィリアは、甲冑に身を包み剣を振るっている姿が想像できないほどに、儚い。
「フィリア」
と、背中に声をかけられ、後ろを振り向くと
アイシャがぽんぽん、とベッドを軽く叩いている。
隣に来い、ということらしい。
それに従って、フィリアはアイシャの隣に腰をおろす。
「フィリア、綺麗よ・・・」
アイシャはフィリアの頬を撫でながら、囁く。
それにたいして、フィリアはどう応えていいのかわからずに
顔を真っ赤にしてうつむいてる。
「裸を見られるの、はずかしい?」
「え、ええ…まぁ…」
「いつも服は着たままだったし、裸を見せるのは初めてだからね」
今までは、フィリアのモノをアイシャが口で慰めるだけだったから
こうしてお互い裸になることはなかったのだ。
「フィリア、ホントに綺麗よ」
と、アイシャは舐めまわすようなにフィリアの体を見る。
「うぅ…あんまりじろじろ見ないでください」
「これくらいではずかしがってちゃ、後がもたないわよ」
「え…?きゃっ・・・」
アイシャはフィリアの肩を掴んで抱き寄せると、右手をフィリアのあごに添えて
くいっと顔を上げさせる。
「フィリア、愛してるわ…」
「わたしも・・・」
アイシャはその言葉を聞くと同時にフィリアの唇を奪う。
「んぅ・・・!」
逃げるように後ろにそらしかけたフィリアの頭を左手で引きつけて
右手を背中に回して抱きしめる。
「ふぁ…んぅ…」
アイシャは閉ざされたフィリアの唇に舌を差し込んで、歯をなぞって口を開かせる。
「ん、ちゅ…んんぅ…」
アイシャは自分の舌をフィリアの絡ませて
「ちゅぅ…くちゅ、んんぅ…」
また、口内を味わうように舐めまわす。
「んむ…ちゅ、んっ…」
そうしてアイシャがフィリアの口内を蹂躙していると
おずおずとフィリアの舌が動きはじめる。
「んんぅ…くちゅ…ちゅぅ・・・」
ふたりはお互いの舌を絡ませあい、淫らな水音をたてる。
「くちゅ…んふ…んぅ・・・」
「ぺちゃ…んむぅ…んっ・・・」
アイシャがフィリアの口内を舐めまわすと、次はフィリアがアイシャの口内を舐めまわし
ふたりは唾液があごを伝って流れ落ちるのもかまわずに、貪りあう。
「んちゅ…ぷは・・・」
やがて、どちらからともなく唇を離すと唾液が糸を引き、ぷつんと切れた。
フィリアは荒い息をつきながら、熱に浮かされたように切れ切れに言葉を紡ぐ。
「あ、はぁ…こんなのはじめてで…なにか、じんじんして…すごかったです・・・」
「こんなに激しいキスしたことなかったものね・・・」
と、アイシャはフィリアの頭を抑えていた左手で軽く頭を撫でる。
「でも、これからもっとすごいし…もっと気持ちいいことして欲しいでしょ?」
そういって、アイシャはフィリアの首すじに軽くキスをして、舌を這わせる。
「や・・・あぁん・・・」
甘い声をあげて、身をよじるフィリア。
「ふふ、下着は白か…フィリアらしいわね」
そういって、右手でブラジャーのホックをはずして
白い飾り気のない質素な下着を取り去る。
「胸、揉んでもいい?」
「は、はい…」
こくん、と小さくうなづくフィリア。
そんなフィリアの様子にアイシャは「かわいいわね」、と呟いて右手でフィリアの胸を包み込む。
「すごくどきどきしてるのが伝わってくるわ」
アイシャは優しく胸を揉みしだきはじめる。
「あ、やぁん…」
「きもち、いい?」
「は、はい…いいです」
アイシャは左手ももう片方の胸にそえると、強弱をつけて揉みはじめる。
「ん、あぁん…いい、です・・・」
「ふふ、感じやすいのねぇ…乳首たってるわよ」
アイシャはつん、と立った乳首を指で摘む。
「あ、ひゃぁん…!」
一際大きな嬌声をあげるフィリア。
「乳首、きもちいい?」
と、アイシャはこりこりと乳首を刺激し続ける。
「んふっ…あ、きもち、いいですっ」
「そう、なら…もっとよくしてあげるわ」
アイシャはフィリアの胸から右手を離すとフィリアの乳首を咥えて、
「ん、ぺろぺろ…」
「ひゃ…んんぅ…」
舌の上で転がすように舐め始める。
「ぺろ、れろ…」
「あぁん…ふぁ、いい…」
フィリアは与えられる快感に身をよじって声をあげる。
「んふぅ…吸ってあげる…んちゅ、ちゅぱ…」
「ひゃぅ…あふぅ・・・」
「フィリアの胸、おいしいわよ」
アイシャはフィリアの乳首を吸いながら、左手で胸を揉む。
「あぅん…アイシャさん、もっとぉ・・・」
「もっと・・・?そろそろ、こっちもしてほしいの?」
と、アイシャは乳首から口を離し、右手をフィリアの股間に押し当てる。
フィリアのそこは、熱くて固くて膨らんでいた。
「んふぁ…して、ほしいです」
「んー・・・」
アイシャは一瞬の思案の後に、意地悪な笑みを浮かべて
「どうしてほしいのかな?」
と、フィリアの股間は撫でながら、そう尋ねた。
「えっと・・・その・・・触ったりしてほしいです」
「じゃあ…今触ってるし、このままでいいのね?」
しどろもどろに答えるフィリアに、アイシャは間髪入れずにそう切り返した。
「うぅ・・・舐めて欲しいです」
「ふふ、今日のフィリアはえっちねぇ」
いつもなら、こんなこと言わないのにね―――
と、心の中で呟いてアイシャはフィリアのショーツに手をかける。
「フィリア、ちょっと腰をあげて」
フィリアが言われたとおりに腰をあげると、アイシャはゆっくりショーツを上げて、脱がせる。
「すごいわねぇ…」
と、ショーツを取るとあらわになったフィリアのいきりたつペ○スを見て
アイシャは嘆息した。
「先っぽ、ぬれてるし…ちゅ、ぺろ」
「ひゃぁぁん・・・」
アイシャは先端の透明な液を舐めとると
「んぐ…ちゅぷぅ・・・」
「あぁん…んむぅ…」
一気にフィリアのペ○スを咥えこんだ。
「ちゅぱ…んちゅ…ちゅ・・・」
「あん…ふぁん…んぅ・・・!」
アイシャの口と舌のもたらす快感にフィリアは激しく喘ぐ。
「ちゅぷ…くちゅ、ちゅる…じゅるる…」
フィリアの激しい喘ぎに応えるように、アイシャの動きも激しくなる。
「んぅ…アイシャさぁん、いい…!」
フィリアは腰を突き出して、さらに快感を求めようとする。
すると―――
「ちゅぱぁ…」
唐突に、アイシャはペ○スから口を離す。
「え・・・どうして・・・」
と、フィリアは切なげな声で呟く。
「んー、ここでおあずけよ」
意地悪な笑みを浮かべて、アイシャ。
「どうして、ですか…?」
「こらこら泣かないの、ここでおしまいってわけじゃないのよ」
と、フィリアの目尻に溜まった涙を親指の腹で拭う。
「それじゃあ…」
どういうことなんです?、と上目遣いにアイシャを仰ぎ見るフィリア。
「わたしも気持ちよくして欲しくなっちゃって…ね
だから、わたしにしてくれたら…また、してあげるわ」
「ふぇ・・・え・・・?」
「よいしょ、と…」
困惑するフィリアをよそに、アイシャはプリーストの法衣を脱いで下着姿になる。
下着の色はフィリアのとは対照的な黒。
プリーストの法衣の下から現れたアイシャの豊満な胸、程よい肉付きの引き締まった肢体を見て
「はふぅ…」
と、思わずフィリアは嘆息してしまう。
はじめて見るアイシャの裸に鼓動が警鐘のように早まるのと同時に
自分の小さな胸、細い肢体と見比べると恥ずかしい気がして、フィリアはうつむいてしまう。
「どうしたの・・・?」
「あ、いえ…」
なんでもないです、と顔をあげて、フィリアはまじまじとアイシャの体を見る。
どうしたらいいんだろうか―――
気持ちよくしてほしい、と言われてもどうしていいかわからずに、フィリアは視線を彷徨わせる。
「もぉ…あんまりじろじろ見ないで」
と、くすくす笑いながら、アイシャ。
「えっと、わたし…どうしたらいいのか」
早鐘を打つ胸に手を当てて、ぽつり、と呟くフィリア。
「さっき、わたしがしてたようにしてくれればいいわよ」
さっきアイシャさんがしてたように―――
フィリアは頭の中で先ほどの行為を反芻して
「あ、はい・・・」
こくん、とうなづいてフィリアはおずおずとアイシャの胸に両手を伸ばす。
フィリアの手が黒い下着の上からアイシャの胸を包み込み、ゆっくりと揉みはじめる。
「あんぅ・・・」
「きもち、いいですか…?」
と、上目遣いにフィリア。
「ええ…でも、もうすこし強く」
「は、はい…」
言われたとおりに胸を揉む手に力を込める。
「や…あふぅ…んぅ…」
アイシャはとろん、とした表情で甘い声をあげる。
はぅ、なにかすごい―――
喘ぐアイシャの顔を見ていると、アイシャの甘い声を聞いていると
フィリアは自分の体が今までとは別の熱で熱くなっている気づいた。
こんな感じはじめて―――
もっとアイシャを喘がせたい、もっと甘い声を聞きたい。
フィリアはその衝動に身を任せて、力強く、激しく胸を揉みしだきはじめる。
「あ、あぁん…フィリア、そんな…はげしっ…」
「あぁ…アイシャさん、すごい…」
嬌声をあげて身をよじるアイシャをみつめて、フィリアは熱に浮かされたように
呟いて、胸を揉み続ける。
「んぅ…ふぁ、あぁん…」
「アイシャさん…直接、触り…たいです」
揉み続けながら、熱のこもった呟きをもらすフィリア。
「いいわよ…直接触って」
と、フィリアがいったん手を止めると
アイシャは背中に手を回して、ブラジャーのホックを外す。
そして、フィリアが黒い下着を取り去ると、豊満な膨らみがあらわになる。
「そ、それじゃ…触りますよ」
「ええ、お願い…」
フィリアはごくっと唾を飲み込んでから、アイシャの胸を再び揉みはじめる。
「ぁ…んふ…あぁんっ…」
「アイシャさんのむね…すごくやわらかい」
フィリアは右手をアイシャの胸から離すと、顔を胸に近づけてそっと乳首を舐め上げた。
「ぺろ…」
「ひゃぅんっ…」
びくっと身を震わせるアイシャ。
それを見て、フィリアはひとつうなづくとアイシャの乳首を口に含んで、吸い始める。
「んちゅ…ちゅぱ…」
「あんぅ…ふぁ、あぁん…」
フィリアが胸を吸う淫らな音と、アイシャの甘い声が響き渡る。
「ちゅぱ…ちゅぅ…アイシャさんの胸、おいしい…」
「んふぅ…フィリアぁ…いいわぁ…」
アイシャの「いい…」という言葉を聞くと嬉しい感じがする。
だから、フィリアはもっと感じて欲しいと思い、懸命に愛撫する。
「んちゅ♪…ちゅる、ちゅぱぁ…」
「あふぅ…フィリア、下も…」
フィリアはいったん胸から顔を離して、アイシャを上目遣いに仰ぎ見る。
「下…?」
「そう…ここもお願い」
と、アイシャは自分の股間を指差す。
「えっと…」
「指で触って…」
「あ、はい…」
フィリアはアイシャの股間に手を当てると、そこは下着の上からでもわかるほど湿っていた。
「アイシャさん…濡れてる」
「んぅ、フィリアが気持ちよくしてくれたからよ」
その言葉を聞いて、フィリアはまた気持ちよくなって欲しいと思い
「ひゃ、あぁん…」
下着の上から、アイシャの割れ目を指でなぞる。
「アイシャさんのここ…すごく」
ごくっと唾を飲むフィリア。
フィリアの指がアイシャの割れ目を上下するたびに、そこは湿り気が増し
やがて、染みができる。
「や、あはぁ…いい…フィリア、直接お願い…」
「は、はい…」
フィリアはアイシャの下着に手をかけると、ゆっくりずり下ろす。
初めて目の当たりにしたアイシャのひくひくと口を開く濡れた秘所を見て
フィリアは軽く息を呑んだ。
「フィリア、指…入れて頂戴」
と、アイシャはフィリアの手を掴んで自分の秘所に導く。
「はい…」
くちゅ、という濡れた音とともにフィリアの人差し指がアイシャの秘所に飲み込まれる。
「ひゃぁ…うごかして」
くちゅくちゅ…
言われたとおりに指を前後させると、淫らな水音が響く。
「あ、あぁん…もっとぉ…」
くちゅくちゅぅ…
アイシャの秘所はフィリアの指を締め付け、指が動くたびに淫らな液が溢れてくる。
「アイシャさんのここ…溢れてきて、すごいです…」
「んんぅ…だって、今まで、してあげるだけで…溜まってたんだもの…
だから、フィリア…もっとよくして…」
フィリアは指を引き抜くと、アイシャの股間に顔を埋めて、秘所に舌を差し入れる。
「んちゅ…ぺろ、ぺろ…」
「あくぅ…ふぁん…」
びくん、と身を震わせながら嬌声をあげるアイシャ。
「んちゅぅ…ぺろ…じゅるる…」
フィリアは秘所を舐め、溢れ出る液を吸い取る。
「はぅん…あ、ひゃぁんっ」
アイシャはフィリアの舌がもたらす快感に身を震わせて酔いしれたように喘ぐ。
「ちゅぱぁ…れろぉ…ちゅる…」
「んんぅ…あぁん…いいっ」
こうしてると、なにか―――
フィリアは舐めながら、アイシャの嬌声を聞いていると股間が熱くなっていることに気づいた。
そっと、自分の股間に手を伸ばしてみるとそこは、とても熱く、固く、怒張している。
欲しい、うずく―――
アイシャに気持ちよくなってほしい、という思いが
自分も気持ちよくなりたい、という衝動に変わってゆく。
「ちゅぱ…ア、アイシャさん…わたし…」
「んふぅ…あふ…なに?」
フィリアは、身を起こすとアイシャの顔を覗き込んで
「あ、あの…わたし」
自分もよくなりたい―――自分が何を求めているのかわかっているけれど
はじめて口にしようとするその言葉はなかなか出て来ない。
「フィリア…?」
アイシャは訝しげに首を傾げて、フィリアの股間に目を向ける。
それを見て、アイシャはフィリアが言わんとしてることを諒解した。
「わたしの中に…入れたいのね?」
「…(こくん」
フィリアは小さくうなづいた。
「そうね…一緒によくなりましょう」
と、アイシャはフィリアの頭をひと撫でした。
「フィリア…来て」
と、ベッドの上に仰向けになったアイシャが囁く。
こくん、とうなづいてフィリアは自分のモノをアイシャの膣に入れるために
腰を突き出して―――
「フィリア、そこじゃないわよ」
「ふぇ、え…?」
そう言われてフィリアは困惑の声をあげて、救いを求めるような視線をアイシャに向ける。
「もぉ、仕方ないわね…」
と、アイシャは苦笑して、フィリアのモノを掴んで自分の秘所へ導く。
「それじゃ、フィリア…今度こそ、来て」
「は、はい…」
フィリアはゆっくりと腰を沈めて、アイシャの中を進んでいく。
じゅぷ、くちゅ…
「んぅ…あ、あぁん…!」
淫らな音を立てながら、奥へと進み―――
「んふぅ…あはぁ…」
先端が子宮口にあたる、深い結合。
「はふぅ…フィリアのが一番奥まで届いてる」
「は、はい…一番奥にぃ…」
アイシャの中は快楽を求めるように、フィリアのモノをきゅぅきゅぅと締め付けてくる。
このままこうしてるだけで果ててしまいそう―――
「アイシャさん…う、うごいても…」
フィリアは切れ切れに言葉を紡ぐが、言い終わる前に答えが返ってきた。
「ええ、うごいて…」
こくん、とフィリアはうなづくとアイシャの腰を掴んで
腰をゆっくり退いて、一気に突き出す。
くちゅ…ぐちゅぅ…!
「あ、ひゃぁぁん!そんないきなりっ…」
「あぁん…あぁっ!」
フィリアは嬌声をあげながら、激しく腰を前後する。
ぐちゅじゅぷぅ…くちゅ
「あんっ…んぅ…フィリア、いいっ!」
「ふぁ…アイシャさんのなか、すごいぃ!」
性器と性器の結合部からもれる淫らな水音とお互いの嬌声が、さらにふたりを高まらせていく。
「あはぁ…すごいっ!おくまでいっぱいでぇ…!」
「あんっ…んんぅ…こんなにすごいなんてぇ…!」
フィリアは快楽を貪るように、がむしゃらにピストン運動をする。
「んくぅ!ひゃぁん…!よすぎるぅ…!」
「アイシャさん…すごい!いいですぅ…!」
フィリアはとろん、とした虚ろな目で腰を動かしつづける。
アイシャもフィリアと同じくとろん、とした目で激しく喘ぎ、快楽に身を任せる。
「あぁん…フィリアぁ!フィリアぁ!」
「アイシャ…さん!あぁん…アイシャさぁん!」
お互いの名を叫びながら、激しく求め合う。
「フィリア…!」
アイシャはフィリアの頭の後ろと背中に手を回すと、抱き寄せてディープキスを交わす。
ぐじゅ、じゅぷ、くちゅぅ
「んぅ…ちゅ…くちゅ…」
「んむぅ…ちゅぱ、ちゅ…」
腰と腰の、口と口の―――ふたつの淫らな水音が重なり合う。
腰の動きと、口の動きと、淫らな音がふたりを絶頂へと誘っていく。
「あぁぁん!フィリア…わたし、もぉ!」
「は、はい!…わたしもぉ!」
ふたりはお互いの体を強く抱きしめて―――
「あぁぁん!だめっ…きちゃうぅ!」
「くぅん…でちゃうぅ!」
フィリアのモノが一際膨らみ、アイシャはフィリアの背中に回した手にぎゅっと一際力をいれる。
「あぁん!フィリアっ!わたしの中にぃぃ!」
フィリアはぐっと腰をひいて、渾身の力で最後に一突きする。
「フィリア…ひゃ、ああああぁぁぁぁんっ!!」
アイシャはびくびくと小刻みに震えながら果て、性を搾り取るように膣を収縮させる。
「あぁ…出るっ、あぁぁんっ!!」
びゅく!びゅくぅ!どぴゅう!
熱い奔流がアイシャの中に流し込まれていく。
「やぁ…あつい…」
どく!どくぅ…とぷぅ
「あ、はぁはぁ…」
長い射精を終えるとフィリアは全身を弛緩させて、アイシャにもたれかかる。
「いっぱい…だした、わね」
息も切れ切れにアイシャはフィリアの髪を撫でながら囁く。
「は、はい…」
フィリアも息を切らしながら、それだけ答える。
「すごく良かったわよ…」
「わたしも…すごくよかったです」
その言葉を聞くとアイシャは小さく微笑んで、ゆっくりと目を閉じる。
フィリアもアイシャにならって目を閉じて、ふたりは心地よい疲労感と情事の余韻に身を任せた。
その日の晩―――
「アイシャさん…わたし、幸せです」
と、隣で横になっているアイシャに顔を向けてぽつり、と呟いた。
「どうしたの?急に」
アイシャもフィリアのほうに顔を向ける。
「えと、今の気持ちを伝えたくなったんです…」
フィリアは頬が少し熱くなるのを感じながら、言葉を続ける。
「わたしを受け入れてくれて、愛してくれる人と一緒に居られて、すごく幸せです」
と、はにかんだような笑みを浮かべて締めくくる。
「わたしも、貴女と居られて幸せよ」
そういってアイシャはフィリアの頬に手を伸ばす。
「ふふ、頬を赤くしちゃってかわいいね」
と、フィリアの熱を帯びた頬を撫でながら笑う。
「はふぅ…」
そう言われると恥ずかしくて、フィリアはうつむいてしまう。
アイシャはくすくすと笑うの止めて
「フィリア」
と、優しく名前を呼ぶ。
「はい?」
「ずっと、一緒にいましょうね」
「はいっ」
ちゅ…と、ふたりは優しい口づけを交わして、まどろみの中へと落ちていった。